表面電気抵抗計
レジポッド
コンクリート表面の電気抵抗を測定することは、構造物の健康状態を把握するために非常に有効です。特に、コンクリートの電気抵抗は腐食性や腐食率に直接的に関係しており、最近の研究では、電気抵抗と塩化物拡散係数との相関関係も確認されています。このため、コンクリートの劣化状況を早期に発見するために、電気抵抗の測定が重要です。
Rroceq(プロセク)社が開発した「レジポッド(Resipod)」は、コンクリート表面の電気抵抗を迅速かつ高精度で測定できる製品です。4点WENNERプローブ方式を採用し、完全非破壊で測定が可能です。外側のプローブで電流を流し、内側のプローブ間で電圧差を測定する仕組みとなっており、電流は細孔液体中のイオンによって伝達されます。計算された抵抗値はプローブ間隔に依存します。
レジポッドは、測定速度が速く、精度が高い上に、堅牢で防水性も備えているため、現場での使用条件をしっかりと満たしています。
【適合規格】
Standards
AASHTO T358-15 ASTM 1876 CSA A23_2_19 EN 12390-19 2021
製品特長
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完全一体型の表面電気抵抗計
レジポッドは、非常にシンプルで使いやすい一体型設計となっており、現場での手軽な操作を実現しています。迅速で正確な測定が行え、現場での作業効率を大幅に向上させます。測定結果を保存するメモリ機能、計測値を保持するホールド機能、不要なデータを削除する機能を備えており、便利に使用できます。
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広範な測定レンジ
幅広い測定レンジ(0~1,000KΩ)に対応し、さまざまなコンクリートの状態に適した測定が可能です。またアメリカのAASHTO規格(38mm間隔)に準拠しており、国際的にも信頼される測定基準に対応しています。
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USB接続によるデータ転送機能
USB接続により、測定データを簡単にPCに転送でき、後処理やデータ解析が容易です。
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可変スペーシングプローブ
オプションでプローブ間隔を調整可能なスペーシングプローブも提供しており、さらに柔軟な測定が可能です。
用途・対象
・橋脚や橋桁のコンクリートの劣化状況を調査し、腐食進行を予測。
・地下水や塩害の影響を受ける構造物の電気抵抗を測定し、長期的な耐久性を評価。
・海水の影響を受ける桟橋や防波堤のコンクリート腐食診断
・老朽化した建築物のコンクリート強度や腐食リスクを調査
・湿気の多い環境での劣化進行をモニタリング
・文化財としてのコンクリート建築物の保存状態を非破壊で評価
・耐震補強が必要なコンクリート構造物の評価
・沿岸部の道路や鉄道の維持管理
・温暖化や降雨の変化に伴うコンクリートの劣化評価
・化学プラントや火力発電所のコンクリート構造物の安全管理
・薬品や水分による劣化の診断
・過酷な環境下での耐久性確認

製品仕様
測定範囲 |
0~1,000 kΩcm(プローブ間隔による) |
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分解能 (公称電流200 μA) |
±0.2 Ωcmあるいは±1%(どちらか大きい方) |
分解能 (公称電流50 μA) |
±0.3kΩcmあるいは±2%(どちらか大きい方) |
分解能 (公称電流 ) |
±2 kΩcmあるいは±5%(どちらか大きい方) |
周波数 |
40Hz |
メモリ |
500点 |
電源 |
50時間以上 |
充電 |
USB type B (5V 100mV) |
寸法 |
約197 x 53mm x 69.7 mm |
重量 |
318 g |
環境温度 |
0℃~50℃ |
オプション |
スペーシングプローブ、スポンジ(20個)、テストストリップ、USBカバー、USB充電器 |
実用例・活用例
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具体的な導入事例については準備が整い次第、本ページにて公開いたします。最新情報をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
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