~ノズル自動制御プログラム、ミリ波レーダ、モーションキャプチャカメラを搭載した新型吹付けロボットの開発~
エフティーエス株式会社、清水建設株式会社、戸田建設株式会社、西松建設株式会社、前田建設工業株式会社の5社共同開発により、山岳トンネル工事のコンクリート吹付け作業を自動化するシステム「ヘラクレス-Auto」が開発されました。
本システムは、「自動制御吹付けロボット」に「吹付けナビゲーションシステム」を組み合わせたもので、ノズル自動制御プログラム、ミリ波レーダ、モーションキャプチャカメラを活用しています。
吹付け厚さをリアルタイムに可視化しながら、均一で精度の高い吹付け作業を自動で実施できるのが特長です。
従来、人の手で行われていた吹付け作業は、切羽直近という肌落ちリスクや高粉じん環境下での作業を伴っていましたが、本システムの導入により、これらの作業が遠隔・自動化され、安全性が飛躍的に向上します。
操作はタブレット上で直感的に設定でき、ノズルの動作や吹付けエリア、吹付け速度などの各種条件を簡単に管理できるようになっています。
この取り組みは、国土交通省が推進する「i-Construction2.0」の「施工のオートメーション化」や「施工管理のオートメーション化」の方向性とも一致しており、生産性向上と安全性確保を両立する技術として、今後の山岳トンネル工事への展開が期待されます。