【2025年最新版】おすすめポータブル硬さ試験機５選！！
金属材料の品質管理に不可欠な硬さ試験機。
「種類が多くてどれを選べばいいかわからない…」
「測定方法や使い分けの基準を知りたい！」
など、お困りのことはありませんか？
本記事では、さまざまな硬さ試験機を取り扱っているエフティーエスが、硬さ試験の種類から測定原理、おすすめのポータブル硬度計まで、詳しく解説いたします！
硬さ試験とは
硬さ試験とは、材料の硬さを数値化し、品質や特性を評価するための測定方法です。
金属をはじめとするさまざまな材料の強度や耐摩耗性を判断するために利用されます。
硬さ試験の目的と重要性
硬さ試験は、材料の機械的特性を評価するために行われます。
具体的には、以下の目的があります。
- 材料の耐摩耗性、強度、延性などを評価する
- 材料の品質管理、開発、研究に役立てる
- 製品の寿命予測や故障解析に活用する
硬さ試験は、自動車、航空機、建築、医療など、幅広い産業分野で利用されており、製品の安全性と信頼性を確保するために不可欠です。
硬さ試験の基礎知識
硬さ試験は大きく分けて以下の２種類に分類できます。
- 静的試験
圧子と呼ばれる硬い物体を材料表面に押し込み、その圧痕の大きさや深さを測定することで硬さを算出します。
材料の塑性変形に対する抵抗力を直接的に測定する方法です。
様々な材料に対応でき、測定精度も高いのが特長です。 - 動的試験
圧子を材料表面に衝突させ、その反発高さや反発速度を測定することで硬さを算出します。
材料の弾性変形による抵抗力を測定する方法です。
測定時間が短く、携帯性に優れた試験機が多いです。
代表的な硬さ試験の種類
| 試験方法 | ロックウェル硬さ試験 | ビッカース硬さ試験 | ブリネル硬さ試験 | リーブ硬さ試験 （リバウンド硬さ試験） |
ショア硬さ試験 |
|---|---|---|---|---|---|
| 種類 | 静的試験 | 静的試験 | 静的試験 | 動的試験 | 動的試験 |
| 測定原理 | 圧子の押し込み深さ | 圧痕の対角線長 | 圧痕の直径 | 圧子の落下速度と はね返り速度の比率 |
圧子の反発高さ |
| 圧痕 | 比較的小さい | 微小～小さい | 大きい | 比較的小さい | 非常に小さい |
| 測定対象 | 金属、硬質プラスチック | 金属、セラミックス、薄膜 | 鋳鉄、鍛造品 | 金属、プラスチック、ゴムなど | ゴム、プラスチック、 エラストマー |
| 用途 | ・品質管理 ・熱処理評価 |
・研究開発 ・薄膜評価 |
・鋳造 ・鍛造 ・大型部品の評価 |
・現場測定 ・大型構造物の評価 |
ゴム製品 ・プラスチック製品の評価 |
各硬さ試験の特長
- ロックウェル硬さ試験機
測定精度が高く、金属材料の硬さ測定に適しています。
金属材料の品質管理や金属製品の受け入れ検査などで使用されます。 - ビッカース硬さ試験機
微小な圧痕で測定できるため、精密な測定が可能です。
熱処理層やメッキ、薄膜など表面層の硬さ測定や、精密部品、小型部品など微小領域の硬さ測定に適しています。 - ブリネル硬さ試験機
大きな圧痕で測定するため、鋳鉄や鍛造品など組織の粗い材料の測定に適しています。
また、大型部品の平均硬さを測定するのにも適しています。 - リーブ硬さ試験機
携帯性に優れており迅速な測定が可能なため、大型構造物や溶接部、熱処理部など現場での硬さ測定に最適です。
鋼材や鋳鉄、鍛造品など金属材料の硬さ測定に使用されます。 - ショア硬さ試験機
簡易的な測定が可能です。
ゴム製品やプラスチック、エラストマーなど柔らかい材料の硬さ測定に適しています。
ポータブル硬さ試験機とは？
ポータブル硬さ試験機とは、現場での硬さ試験に適した小型で持ち運び可能な硬さ試験機です。
大型の据え置き型硬さ試験機では測定が難しい場所や、移動が困難な大型の試験対象でも、ポータブル硬さ試験機を使用することで場所を選ばずに硬さ測定が可能です。
ポータブル硬さ試験機のメリット
- 現場での測定が可能
大型構造物、溶接部、熱処理部など現場でしか測定できない対象物の硬さ測定が可能です。 - 高い携帯性
小型で軽量なため、持ち運びが容易です。
狭い場所や高所など、据え置き型硬さ試験機では測定が難しい場所でも使用することができます。 - 様々な試験対象に対応
様々な形状や材質の試験対象に対応できる種類があります。
平面だけではなく、曲面の測定も可能です。 - 迅速な測定
短時間で測定が完了するため、作業効率が向上します。
おすすめポータブル硬さ試験機５選
世界各国の様々な硬さ試験機を取り扱っている弊社がおすすめするポータブル硬さ試験機を５つご紹介します！
エコーチップ５５０
幅広い硬さスケールに対応しています。
現場・工場・試験室と測定場所を選びません。
インパクト装置を交換することで、多種多様な材質及び形状に対応することができます。
また、HL（リーブ）のほかに、HV（ビッカース）・HB（ブリネル）・HR（ロックウェル）・HS（ショア）などの硬さスケールに換算できます。
バンビーノ２
コンパクトで低コスト、かつ操作が簡単な硬さ試験機です。
HL（リーブ）のほかに、HV（ビッカース）・HB（ブリネル）・HR（ロックウェル）・HS（ショア）などの硬さスケールを直接表示でき、現場での迅速な試験が可能です。
平面部の測定に適した「Dタイプ」と歯底やコーナー部、溶接部に適した「DLタイプ」の2種類をご用意しております。
SonoDur３
UCI法（超音波接触インピーダンス法）を採用した超音波硬さ試験機です。
モーター式と手動式の2種類のプローブを用意しているため、用途に応じて試験力を選択できます。
試験時にできる圧痕が非常に小さいため、測定対象の表面をほぼ損傷することなく正確な硬さ試験を行うことができます。
試験結果はHV（ビッカース）・HR（ロックウェル）・HB（ブリネル）などの硬さスケールに換算できます。
コンピュテストライト
軽量かつ高精度なポータブルロックウェル硬さ試験機です（5kg荷重）。
特に自動車のボディなどの薄物部品の測定に適しています。
圧子を交換せずに様々な金属や材料に対応可能です。
セットアップが簡単なうえに測定も迅速なため、試験をスムーズに行うことができます。
730gと軽量設計のため持ち運びが容易なだけではなく使い勝手も抜群です。
e-handy
ERNST社の特許原理で、特殊コーティングされた圧子が材料に貫入し、電気抵抗から表面積を算出することで硬さ測定を行います。
ひとつの圧子で異なる種類の硬さ測定に対応することができます。試験ごとに異なる圧子を用意する必要がないため、作業の効率化にもつながります。
e-handyは非常に小さなエリアやほかの試験機では届かない箇所の硬さ測定が可能です。複雑な形状の部品や微細な加工部分の測定に適しています。
※ただいま製造ラインの調整中につき、販売を停止しております。品質を最優先に考え、万全の状態でお客様へご提供できるよう努めております。販売開始までもう少々お待ちください。詳しく見る
まとめ
硬さ試験機を選ぶ際には、試験対象の材質や形状、測定範囲と精度、試験環境など様々な条件を考慮する必要があります。
弊社はポータブルタイプだけではなく、世界各国の様々な種類の硬さ試験機を取り扱っております。
お客様のニーズに最適な試験機をご提案いたしますので、硬さ試験機でお困りの方はぜひ弊社へご相談ください！
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