―技術をミヂカに、未来をツナぐ。NETIS技術シリーズ―
コンクリート構造物の老朽化が進むなか、「壊さずに確認する」非破壊検査技術の重要性が高まっています。
いまや品質管理や維持管理の現場で、非破壊検査は「当たり前の選択肢」になりつつあります。
国土交通省が運用するNETIS(新技術情報提供システム)には、現場の生産性向上や品質確保に寄与する
多様な新技術が登録されており、土木・建設のさまざまな分野で、NETIS登録技術の活用は広がっています。
本連載『技術をミヂカに、未来をツナぐ。』では、NETISに登録されている
わたしたちが取り扱う製品を中心に、現場で役立つ技術をご紹介していきます。
第一回目となる今回のテーマは【非破壊で“見える”品質管理】。
壊さない品質評価を支えるNETIS登録技術を取り上げます。
電磁波レーダ(GRP)は、異なる材質の境界で反射する特性を利用し、
鉄筋の位置やかぶり厚を“非破壊で”可視化する技術です。
GPシリーズが採用しているSFCW(ステップ周波数連続波)方式は、
幅広い周波数帯を連続的に照射しながら反射を分析するため、
深度分解能が高く、鉄筋の位置や重なりを判別しやすいことが特長です。
軽量・小型で小回りがよく、狭所や壁際などでも安定して測定できます。
円柱部材のような曲面にも追従しやすく、“測れない場所”を減らせるのが特長です。
床版やスラブなど“広い範囲を一気に把握したい”調査で力を発揮します。
面で鉄筋パターンが見えると、補修設計や部材配置の判断も精度が高くなります。
どちらのモデルも、測定データはリアルタイムでiPadに表示され画像で共有できるため、
配筋確認・補修設計・報告書の作成まで一連の流れがスムーズになります。
NETIS登録技術として、公共事業でも需要が高まっています。

▼GP8800(小型タイプ)

▼GP8100(幅広タイプ)
コンクリートの耐久性は、内部だけではなく「表層の状態」にも大きく左右されます。
透気試験機パーマトールACは、表層の透気性能を完全非破壊で測定できる装置です。
ダブルチャンバーセル内の圧力変動により透気係数(KT値)を算出し、
表面の緻密性・含侵材の効果・中性化リスクなどを評価できます。
繰り返し試験の再現性が高いため、
などで広く採用されています。
“傷つけないまま表層品質を測れる”
この価値がNETIS技術として評価されている理由です。

▼パーマトールAC+
鉄筋コンクリート構造物にとって、鉄筋の腐食は潜在的に大きなリスクとなります。
腐食が進むと剥落・ひび割れ・耐力低下などに至る可能性があり、
「早期発見」が維持管理のカギとなります。
Dr.CORRは、鉄筋の電位差や電気化学信号を計測し腐食の兆候を“見える化”します。
特長としては、
といった点があげられます。
また、Dr.CORRはコンクリートの表面から測定するため、鉄筋の腐食診断で一般的に必要とされるはつり作業が不要な完全非破壊の腐食測定試験機です。
はつりによる周囲の損傷リスクや復旧作業がなく、既設構造物でも安全かつ効率的に腐食状況を評価できます。
さらに、早期腐食検知から補修計画を立てられれば、補修コストの低減・施工中断のリスク低減・
構造物の長寿命化へとつながるため、土木構造物の維持管理において非常に有効です。

▼Dr.CORR
非破壊による内部可視化、表層評価、腐食の早期検知-―
これら3つは、コンクリート構造物の品質を立体的把握し、
長寿命化を実現するための重要な視点です。
今回紹介した非破壊技術は“感覚”や“経験”に頼りがちだった判断を、
データに基づく品質管理へアップデートするための力強いツールでもあります。
現場で測り、その場で共有し、素早い判断に繋げる。
NETIS登録技術が広がることで、発注者と施工者が同じ情報を基に議論できる環境が整い、
“透明性のある品質管理”が現場のスタンダートになりつつあります。。
ご紹介した製品の購入やデモ依頼、レンタルのご依頼など、
ご質問・ご要望がございましたらお気軽にお問合せください。
次回はトンネル工事に特化したのNETIS技術に焦点を絞り、
土木の現場を支える別の技術を取り上げます。
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